この記事を書いた人:日本ソルトコーディネーター協会代表理事 青山志穂
納豆に合う塩について青山志穂先生が解説しているYouTube動画がありますので、そちらも併せてご覧下さい。
この記事はこの動画を解説した内容となっています。
目次
納豆に合う塩の特徴とは?
納豆に合う塩の特徴としは次の3つを挙げることができます。
- しょっぱさがまろやかな塩
- 塩の粒(結晶)が細かいタイプの塩
- サラサラタイプでもベタベタタイプの塩でもどちらでも大丈夫
カルシウムやマグネシウム、硫黄などが含まれた塩で、しょっぱさがまろやかなお塩は納豆の甘味と相性が抜群です。
さらに納豆の粒とよく馴染むように塩の粒が細かいお塩を選ぶようにしましょう。
細かい粒のお塩は、納豆の食感を引き立ててくれて邪魔をしません。
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納豆に合わない塩の特徴
納豆とは相性が悪い塩には次の3つの特徴があります。
- 食塩相当量が多いしょっぱさの強い塩
- 香りが強いタイプのシーズニングソルト
- 粒(結晶)が大きくて食感がザクザクしたタイプの塩
日本のお塩といえば、「食塩」が一般的で、多くの家庭に常備されていると思います。
食塩は食塩相当量が99%で、ナトリウム以外のミネラルはカットされてしまっているので、ただしょっぱいだけのお塩です。
ですから、よくある「食塩」で納豆を食べても、しょっぱさが勝ってしまって、納豆の味を殺してしまうため、相性が良くありません。
香りが特徴的で、強いシーズニングソルトも合いません。
柚や梅など和風テイストのものなら大丈夫ですが、ハーブの強いものや黒トリュフなどは納豆の香りと喧嘩をしてしまうので、相性が良くありません。
塩の粒(結晶)が大きくてザクザクした食感のお塩は、口の中で納豆が無くなったあとにも塩が残ってしまうので、塩を食べているような感じになるので合いません。
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納豆に合う塩10選
塩の専門家青山志穂先生に納豆に合うお塩を厳選して10個選んでもらいました。
カンホアの塩 石窯焼き塩 | |
星の砂塩 | |
石垣の塩 焼き塩 | |
カムイミンタルの塩 | |
竈方の塩 | |
関門の塩 | |
喜界島寿の塩 | |
黒い塩 | |
まどぅらの塩 | |
マグマ塩 |
この中から特におすすめの塩を3つ特選塩として詳しくご紹介します。
上記10種類のお塩の中から6種類を厳選した特別塩セットをご用意しました。
青山志穂先生の塩の通販サイト「ミネラルストア」で購入することができます。
納豆に合う特選塩①カンホアの塩石窯焼き塩
このお塩はベトナムのカンホア村というところに、日本の輸入者さんがここに専用の塩田を作ってもらって生産されています。
塩田でできた完全天日塩を石臼で挽いて細かくして、600度という高温に熱した石窯で3日間かけて焼いた焼塩です。
高温で焼くことで、塩化マグネシウムが酸化マグネシウムに変化し、味がまろやかになると共に、サラサラになって湿気づらくなります。
香りも含めて納豆の全体の風味を底上げし、発酵食品食べてるなという印象を受けます。
種類 | 海水塩 |
産地 | ベトナム カンホイ村 |
製法 | 天日、高温焼成 |
結晶 | 粉砕 |
味わい | まろやか★★☆☆☆しょっぱい
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食材の味の変化 |
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価格 | 低★★★☆☆高 100g281円 |
入手のしやすさ | 低★★★★☆高 近年天候不良で品薄気味 |
ミネラル(100g中) | 食塩相当量90.49g/カリウム260mg/カルシウム660mg/マグネシウム830mg |
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納豆に合う特選塩②石垣の塩 焼塩
沖縄県でも屈指の人気リゾートである石垣島で生産されている海水塩です。
ラムサール条約で保護されている名蔵湾という非常に環境の美しい場所で海水を取水して原料にいています。
濾過して不純物を取り除いたあと、逆浸透膜で約2倍に濃縮した海水を、高温蒸気で熱した平釜でじっくり熱を加えて結晶化させています。
それを焼いてさらさらに仕上げたのがこの焼塩です。
種類 | 海水塩 |
産地 | 沖縄県 石垣島 |
製法 | 逆浸透膜、平釜、焼成 |
結晶 | 粉砕 |
味わい | まろやか★★☆☆☆しょっぱい
|
食材の味の変化 |
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価格 | 低★★★☆☆高 95g630円 |
入手のしやすさ | 低★★★★☆高 メーカー直販で通販あり。スーパーではあまり見かけない |
ミネラル(100g中) | 食塩相当量82.0g/カリウム210mg/カルシウム1370mg/マグネシウム420mg |
納豆に合う特選塩③黒い塩
その名の通り、真っ黒の見た目にびっくり!この色の正体は竹炭です。
秋田県産の海水塩を国産の青竹の中に詰めて、高温の炭焼き窯で焼成することで、一旦塩が溶けて、炭を取り込みながら再結晶するので、塩の結晶が黒く色付きます。
ジャンルとしては調味塩になります。
調味塩には賞味期限がありますが、竹炭も変化が極めて少ない物質なので、この塩に関しては賞味期限はあってないようなものと言っていいでしょう。
全国にいくつか同様の製法の塩がありますが、これほどまでに美しい艶めかしい黒色になるのは珍しいです。
種類 | 調味塩 |
産地 | 秋田県 男鹿半島 |
製法 | 平釜、高温焼成 |
結晶 | 粉砕(やや大粒) |
味わい | まろやか★★☆☆☆しょっぱい
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食材の味の変化 |
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価格 | 低★★★★☆高 40g500円 |
入手のしやすさ | 低★★★☆☆高 自社通販あり。ネットでも購入可能。 |
ミネラル(100g中) | 食塩相当量97.5g |
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塩の専門家青山志穂先生が納豆を塩で食べることをおすすめする理由
納豆を買うと、パックの中に付属のタレが付いていることが多いですし、タレ自体もとても美味しいのですよね。
それにも関わらず、タレではなく、塩で納豆を食べることをおすすめする理由は何でしょうか?
青山志穂先生に聞いてみました。
納豆に付属されているタレは甘くて、味もかなり濃いめに作られています。
タレの味付けが強いため、納豆の味わいがタレに負けて、タレの味になってしまうわけです。
加えて、どの納豆に付いているタレも似た味になっていて、飽きてきてしまいます。
本当に納豆が好きな人には、納豆本来の旨味と香りを堪能してもらいたいと思うので、私は塩を推奨しています。
タレと塩で納豆を食べると感じることができる違いは4つあります。
- 納豆本来の味がしっかり味わえる
- 納豆を色んな味で楽しめる
- 食感が変わる
- 混ぜ込んでいくことで凄くクリーミーになる
塩で納豆を食べると、発酵によって醸し出される風味をそのまま堪能することができます。
風味だけではありません。
豆の甘味も塩によって引き立つことでより旨味を感じることできます。
選ぶ塩によってスポットライトが当たる場所が変わってくるので、1つの納豆を色んな味で楽しむことができます。
塩が納豆の表面の植物性タンパク質を溶かすから、粘りが出るのが早く、粘りも力強いものになります。
それによって、納豆の粒の食感がよくわかるようになります。
納豆の天ぷらを作るときは、塩を入れて練ってあげるとバラつきにくくなるのでおすすめです。
塩を加えて200回くらい混ぜ込んでいくと、凄くクリーミーな納豆になります。
これが最高に美味しいので、大変ですが試してみてください。
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塩納豆にカラシは必要?
納豆のパックの中に入っているのはタレだけではありませんよね。
辛子も入っています。
塩で食べるときに、辛子は入れるべきなのでしょうか?
それとも、入れないほうが良いのでしょうか?
辛子を入れるか、入れないか問題について、青山志穂先生に聞いてみました。
辛子が好きな人は入れても良いかと思います。
ただ、辛子は風味と刺激がかなり強いので、個人的には塩で納豆を食べるときは、辛子は入れないことをおすすめしています。
辛子を入れないで食べたほうが、味の違いがよくわかりますし、納豆本来の風味や旨味などを楽しめると思います。
どうしても、納豆に塩以外のものを加えたいなら、オリーブオイルや胡麻油をごく少量入れるのがおすすめです。
納豆の風味を邪魔せずに、オイルの風味を加えることができます。
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